からだのツール
体の数値と必要エネルギーを、計算式を示して求める。
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身体の計算機に分かること、分からないこと
BMI・カロリー計算は、身長・体重・年齢・活動量から 2つの数字を出します。体格指数と、1日の消費エネルギーの推定値です。どちらも出発点としては役に立ち、 判定として読むと誤ります。集団の統計を個人に当てはめたものであり、 前提が崩れるのはまさにその個人のところだからです。
BMI は個人より集団をよく表す
BMI は体重を身長の2乗で割った値です。もともと集団を記述するために考案されたもので、 その用途では十分に機能します。大きな集団で見れば、公衆衛生の研究に使える程度には健康上の帰結と 相関します。ところが1人に当てはめると、はっきりした死角があります。筋肉と脂肪を区別できないことです。 身長も体重も同じ鍛えた人と座り仕事の人は同じ値になり、一方にとってその値は無意味です。
身長の2乗という項も限界を持ちます。平均的な体格に合わせた式なので、身長の両端でずれ、 背の高い人ではやや高く、低い人ではやや低く出ます。標準的な区分の基準値も、 主に欧州系の集団を対象とした研究に由来していて、いくつかの保健当局は南アジア・東アジア系について より低い基準を採っています。代謝上のリスクがより低い値で現れるためです。 自分の値が区分の境界近くにあるなら、身体よりも境界線のほうが結果を決めています。
カロリーの推定値は、幅を1つの数字で見せたもの
1日の消費エネルギーは、回帰式から安静時代謝量を推定し、それに活動係数を掛けて出します。 どちらの段階にも不確かさがあります。式は実測された集団に合わせたもので、個人については おおむね1割前後の範囲に収まります。通常の摂取量なら、上下に数百キロカロリーということです。 活動係数はさらに粗く、毎日歩くデスクワークから肉体労働までを数段階に圧縮しています。
つまりこの数字は測定値ではなく、最初の仮説です。出発点として使い、 2〜3週間の体重の実際の動きから調整してください。式が平均でならすしかなかった部分まで含んでいるので、 自分自身の推移のほうが、どんな式よりもはるかに良い証拠になります。
目標値より、変化の速さが効く
急に減らせるほど大きな不足は、筋肉も一緒に減らします。筋肉は代謝的に活動する組織なので、 失えば計画の土台にした消費量そのものが下がります。中程度の不足を長く続けるほうが除脂肪量を保て、 そして何より続けやすく、たいていはそこが制約になります。体重は水分・消化中の食物・ ホルモンの周期によって日々1kg 以上動くので、1回の測定はほとんど何も語りません。 週平均は多くを語ります。
医療用のツールではありません
この計算機は公開されている式を実装し、算術は自動テストで検証していますが、診断でも助言でもありません。 体組成、脂肪の分布、血液の指標、服薬、妊娠、摂食障害の既往 —— これらの数字の意味を変え、 そもそも行動に移してよいかを左右する要素は、どれもここからは見えません。 結果が気になる場合や、食事・運動を大きく変えようとしている場合は、 残りの全体像を見られる専門家に相談してください。