為替換算
20通貨を相互に換算します。適用レートと、そのレートがいつのものかも表示します。
すべてブラウザ内で動作します。入力した内容はアップロードされません。
ReadoutKit / Takashi Yamazaki が執筆・保守しています
仕組みと使い方
換算の仕組み
レート表のすべての値は、ひとつの基準通貨に対して記されています。任意の2通貨間の換算は、したがって2段階になります。変換元の通貨で割って基準通貨にし、変換先の通貨のレートを掛けます。
結果 = 金額 ÷ レート(変換元) × レート(変換先)
通貨をいくつ増やしても計算式が変わらないのはこのためです。またこの方式では、すべてのクロスレートが内部で整合します。A→B→C と換算しても A→C と直接換算しても、答えは完全に一致します。実際の店頭レートでは、必ずしもそうなりません。
仲値と、実際に払う金額
ここに表示されるのは仲値です。銀行間市場の最良買値と最良売値のちょうど中間で、ニュースで報じられるのがこの値であり、そして実際にこの値で取引する個人はほぼいません。
| 両替の手段 | 仲値からの上乗せ幅の目安 |
|---|---|
| 海外送金の専業サービス | 0.3〜0.7% |
| カードネットワーク(Visa / Mastercard) | 0.5〜1%(+カード会社の事務手数料) |
| 銀行の外貨送金・両替 | 1.5〜3%(+定額手数料) |
| 空港の両替所 | 7〜15% |
実務的な結論は明快です。個人が動かす程度の金額なら、いつ換えるかよりどこで換えるかのほうがはるかに効きます。空港での12%の上乗せは、1回の両替で1年分の有利な相場変動を消し飛ばします。
上乗せ率が、実際にいくらになるか
50万円を米ドルに替えるとき、仲値への上乗せが何%かによって受け取る額がどう変わるかの表です。 レートは 2026-09-01 時点のものを使っています。
| 上乗せ | 適用レート | 受取額 | 費用 |
|---|---|---|---|
| 0% | 0.0063 | $3,129 | $0 |
| 1% | 0.0062 | $3,098 | $31 |
| 2% | 0.0061 | $3,067 | $63 |
| 3% | 0.0061 | $3,035 | $94 |
| 5% | 0.0059 | $2,973 | $156 |
上乗せ0%の行が仲値そのもので、実際には存在しません。費用を測るための基準線です。 3%の行との差が、その窓口に払っている金額にあたります。円建てで言えば、 50万円に対して1%は5,000円、3%は1万5,000円、5%は2万5,000円 —— 送金する通貨の側で見ると、 上乗せ率はそのまま金額の割合になります。
この費用は「手数料」の欄には出てきません。レートに織り込まれているためで、 だからこそ「手数料無料」という表示と両立します。窓口を比べるときに見るべきなのは、 手数料の額ではなく、提示されたレートが仲値から何%離れているかです。
同じ率でも、金額が変われば話が変わる
上乗せを3%に固定して、替える金額だけを変えた表です。
| 替える金額 | 仲値なら | 3%の上乗せ後 | 費用 |
|---|---|---|---|
| ¥100,000 | $626 | $607 | $19 |
| ¥300,000 | $1,877 | $1,821 | $56 |
| ¥500,000 | $3,129 | $3,035 | $94 |
| ¥100万 | $6,258 | $6,071 | $188 |
率は一定なので、費用は金額に正比例します。10万円なら3,000円で、面倒を避ける対価として 許せる範囲かもしれません。100万円なら3万円で、これは別の判断です。 海外送金や留学資金のようにまとまった額を動かすときにだけ、事業者を比べる手間が 報われるのは、この比例のためです。
主要通貨の相互レート
レート表(2026-09-01 時点)から生成した、1単位あたりの 換算表です。上の計算機と同じ数値を使っています。
| 通貨 | 1 → JPY | 1 → USD | 1 → EUR |
|---|---|---|---|
| USD | 159.7877 | — | 0.8614 |
| EUR | 185.4975 | 1.1609 | — |
| GBP | 216.4093 | 1.3544 | 1.1666 |
| AUD | 114.4726 | 0.7164 | 0.6171 |
| CHF | 197.6028 | 1.2367 | 1.0653 |
| CNY | 23.7207 | 0.1485 | 0.1279 |
この表は日次で更新していますが、それでも参考値です。為替は市場が開いている限り動き続けるので、 実際に取引する時点のレートとは必ず食い違います。画面上に基準日を出しているのは、 その食い違いの大きさを、あなた自身が判断できるようにするためです。 大きな金額を動かす前には、取引する事業者の提示レートで確認してください。
海外決済で円建てを選んではいけない理由
海外の決済端末が「日本円で決済しますか」と尋ねるのは、DCC(Dynamic Currency Conversion)という仕組みです。見慣れた通貨で金額が見えるので親切に思えますが、その換算は加盟店側の決済代行会社が自分で決めたレートで行い、カードネットワークのレートより3〜6%不利になるのが一般的です。必ず現地通貨を選び、換算は自分のカードネットワークに任せてください。
レートの古さを表示している理由
多くの換算サイトは、その数字がいつ時点のものかを示さずに金額だけを出します。相場が落ち着いている週なら、3日前のレートは現在値と1%未満の差しかなく、旅行予算の見積もりや請求書の確認には十分使えます。しかし中央銀行が動いた週には、数%ずれることもあります。
それを隠さず、取得日と経過日数を表示し、数日以上経過している場合は警告を出しています。これから送金するなら最新のレートを確認してください。ホテルがだいたいいくらかを把握したいだけなら、これで十分です。
確定申告や請求書で使うべきレート
使ってよいレートは、実際に払ったレートとは限りません。そして日本と米国の税務当局は、この問いに違う答え方をしています。
日本。国税庁の原則はTTM——取引日における、その銀行の電信売相場(TTS)と電信買相場(TTB)の仲値です。継続して適用することを条件に、収入は TTB、支出は TTS といった扱いも認められています。重要なのは「継続適用」で、取引ごとに有利なほうを選ぶ形にすると否認の対象になります。
米国。IRS は公式レートを持ちません。所得を受け取った日、費用を支払った日、あるいは発生した日のスポットレートで換算することを求め、継続して使っているものであれば公表されているレートは基本的に受け入れる、という立て付けです。年間を通じて平均的に発生する所得については、IRS が公表する年間平均レートを使うことも認められています。
どちらの規定も「特定の日の仲値」を指しています。このツールが持っているのはまさにその種類のレートですが、あくまである時点のスナップショットであって、あなたが取引した日の銀行公表レートではありません。請求書の検算、カードの請求額の妥当性チェック、予算の見積りには使えます。申告に使うなら、実際に取引した金融機関のレートか、当局が公表している表から取り、どれを使ったかを記録してください。
これで避けられるのは、小さくてよくある失敗です——1年ぶんの外貨建て請求書を、画面に出ているという理由で今日のレートでまとめて換算してしまうこと。その通貨が1年で8%動いていれば、申告書の最も大きい数字が8%ずれます。
端数処理について
通貨によって小数点以下の桁数は違います。日本円と韓国ウォンには小数がなく、多くの通貨は2桁、一部は3桁です。ここでの金額は各通貨の慣行に従って表示されるため、円建ての結果に小数は出ません。内部の計算は完全な精度のまま保持しており、丸めているのは表示だけです。
よくある質問
- 確定申告ではどの為替レートを使えばよいですか?
- 日本では、国税庁の原則は取引日の TTM(電信売相場と電信買相場の仲値)です。継続適用を条件に、収入は TTB、支出は TTS といった扱いも認められますが、取引ごとに有利なほうを選ぶことはできません。米国では IRS は公式レートを持たず、受け取った日・支払った日のスポットレートを継続して使うこと、または年間平均レート(IRS が公表)を使うことを認めています。どちらも「特定の日の仲値」を指しており、このツールが持っているのはその種類のレートですが、ある時点のスナップショットであって取引日の銀行公表レートではありません。申告には取引した金融機関のレートを使い、どれを使ったかを記録してください。
- 両替の手数料は結局いくら取られているのですか
- 多くの窓口では、手数料としてではなくレートへの上乗せとして取られるので、明細のどこにも金額として現れません。上乗せが3%なら、50万円を替えるとき1万5,000円が費用です。1%なら5,000円、5%なら2万5,000円。金額に比例するので、少額では気づかず、まとまった額で初めて痛くなります。「手数料無料」をうたう窓口ほど上乗せが大きいことが多く、比べるときは手数料の額ではなく、提示レートが仲値から何%離れているかを見てください。この記事に上乗せ率別・金額別の表を載せています。
- 仲値(ミッドマーケットレート)とは何ですか
- 買値と売値のちょうど中間で、報道や検索結果に出るレートがこれです。実際に取引できるレートではなく、費用を測るための基準線として使います。あなたが受け取るレートが仲値から2%下にあれば、費用は2%です。この計算機が使っているのも仲値で、そのため出てくる金額は「費用ゼロならこうなる」という上限になります。実際の受取額は必ずこれより少なくなります。
- レートはリアルタイムですか?
- いいえ。そのことをページ上に明記しています。レート表は結果の下に表示された日付時点のもので、何日前の値かも表示します。レートを静的なファイルとして持つからこそ、この換算ツールは外部を呼ばずブラウザ内だけで完結し、記録に残るものが何もありません。その引き換えが鮮度です。リアルタイムであるかのように見せず、正直に古さを表示するほうを選んでいます。
- 銀行のレートより有利に見えるのはなぜですか?
- ここに出るのが仲値だからです。銀行間市場の買値と売値の中間で、この価格で個人に売る業者は存在しません。銀行やカード会社は通常0.5〜3%の手数料を上乗せし、さらに定額手数料がかかることもあります。ここの数字は「うまくいけばこのくらい」という上限として見てください。
- 為替手数料は実際いくらになりますか?
- 旅行予算30万円なら、3%の手数料は9,000円、0.5%なら1,500円です。1回の旅行で、悪いカードと良いカードの差は、仲値を有利にしようとして得られる差より大きくなるのが普通です。仲値は誰にとっても同じだからです。
- カード決済にはどのレートが適用されますか?
- 通常は使った日ではなく、決済が確定した日のカードネットワークのレートです。1〜3日ずれることがあり、相場が動いた週には無視できません。海外の店舗で「日本円で決済しますか」と聞かれたら断ってください。その換算は店側が選んだレートで行われ、ほぼ必ず不利になります。
- 通貨を追加できますか?
- レート表は通貨コードをキーにした単純なリストで、換算は基準通貨を経由するだけです。通貨を1つ増やすのは1行の追加で済みます。必要な通貨が無ければお知らせください。
出典
このツールが使っている計算式と税率・基準値は、下記の資料に基づいています。制度は改正されます。ここの数字と出典が食い違う場合は、出典が正しいものとお考えください。
2026年9月1日 時点で、下記の出典と数値を突き合わせています。
- Exchange Rate API — 同梱している為替レート表の取得元open.er-api.com
- No.6325 外貨建取引の取扱い国税庁