自動車ローン計算
見積書の数字から実際の毎月の支払額を出します。消費税・諸費用・下取り・残債の上乗せまで含めて計算します。
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仕組みと使い方
実際に借りているのはいくらか
毎月の支払額を決めているのは車両価格ではなく融資額です。販売店が立て替えるものをすべて足し、こちらが先に渡すものをすべて引いた残りが、金利のかかる元金になります。
融資額 = 車両価格 + 消費税 + 諸費用 − 頭金 −(下取り査定額 − 下取り車の残債)
上の初期値では、320万円の車に消費税32万円と諸費用15万円が乗り、頭金30万円と下取り60万円が引かれて、融資額は277万円になります。毎月の支払額はこの277万円だけから決まります。同じ車の見積りが店によって月に数千円違うのは、金利ではなく、この足し算に何が入っているかが違うためです。
支払回数を延ばすといくら増えるか(36回〜84回)
同じ車、同じ金利、同じ頭金で、支払回数だけを変えた場合です。
| 支払回数 | 毎月の支払額 | 総利息 | 支払総額 |
|---|---|---|---|
| 36回 | ¥81,658 | ¥169,698 | ¥294万 |
| 48回 | ¥62,420 | ¥226,165 | ¥300万 |
| 60回 | ¥50,889 | ¥283,331 | ¥305万 |
| 72回 | ¥43,211 | ¥341,196 | ¥311万 |
| 84回 | ¥37,735 | ¥399,758 | ¥317万 |
36回を84回に延ばすと、毎月は81,658円から37,735円へ半分以下になり、利息は169,698円から399,758円へ2.4倍になります。1年延ばすごとにおよそ57,000円の利息を追加で払い、その代わりに毎月11,000円ほどの余裕を買っている、という取引です。住宅ローンと違うのは担保になっている資産の側で、家は値上がりすることがありますが、車は必ず値下がりします。
金利差はいくらの差か
オートローンは金利の幅が広く、同じ車・同じ条件でも借入先で総額が大きく変わります。融資額277万円・60回払いのまま、金利だけを動かした場合です。
| 実質年率 | 毎月の支払額 | 総利息 | 支払総額 |
|---|---|---|---|
| 0.9% | ¥47,231 | ¥63,831 | ¥283万 |
| 1.9% | ¥48,431 | ¥135,849 | ¥291万 |
| 2.9% | ¥49,650 | ¥209,016 | ¥298万 |
| 3.9% | ¥50,889 | ¥283,331 | ¥305万 |
| 5.9% | ¥53,423 | ¥435,389 | ¥321万 |
| 8.9% | ¥57,366 | ¥671,978 | ¥344万 |
0.9%と8.9%の間には毎月10,135円、総額608,147円の差があります。車両価格の値引き交渉で20万円を引き出すのは大仕事ですが、金利を4%下げるだけで同等以上の額が動きます。ディーラーで契約する前に、取引のある銀行か信用金庫のマイカーローンを1件見積もっておくと、提示された金利が優遇なのか上乗せなのかを判断できます。
頭金はいくらの効果があるか
ほかの条件を初期値に固定し、頭金だけを変えた場合です。
| 頭金 | 融資額 | 毎月の支払額 | 総利息 |
|---|---|---|---|
| ¥0 | ¥307万 | ¥56,400 | ¥314,017 |
| ¥150,000 | ¥292万 | ¥53,645 | ¥298,674 |
| ¥300,000 | ¥277万 | ¥50,889 | ¥283,331 |
| ¥500,000 | ¥257万 | ¥47,215 | ¥262,874 |
| ¥800,000 | ¥227万 | ¥41,703 | ¥232,189 |
頭金10万円ごとに、毎月がおよそ1,840円、利息が約10,200円減ります。言い換えれば、頭金に回したお金はローンが続くあいだ、税金も元本割れのリスクもなく年3.9%で運用されているのと同じです。頭金にはもう1つ、算数ではない効果があります。序盤の残債を車の下取り相場より下に保てるので、事故で全損になったときに「車がないのに残るローン」が生じにくくなります。
前の車の残債を上乗せするとどうなるか
下取り車のローンが残っていると、その残債は新しいローンに乗せられます。下取り額でちょうど完済できる状態を基準に、残債を上乗せしていったのが次の表です。
| 上乗せする残債 | 融資額 | 毎月の支払額 | 支払総額 | 増える支払総額 |
|---|---|---|---|---|
| ¥0 | ¥337万 | ¥61,912 | ¥371万 | ¥0 |
| ¥200,000 | ¥357万 | ¥65,586 | ¥394万 | ¥220,457 |
| ¥400,000 | ¥377万 | ¥69,260 | ¥416万 | ¥440,914 |
| ¥600,000 | ¥397万 | ¥72,935 | ¥438万 | ¥661,371 |
| ¥100万 | ¥437万 | ¥80,283 | ¥482万 | ¥110万 |
100万円を上乗せすると、支払総額は1,102,286円増えます。差額の約10万円は、すでに手放した車に対して払う利息です。さらに厄介なのは、新しいローンが最初から車の価値を100万円上回った状態で始まる点で、次の買い替えでも同じことが一回り大きくなって繰り返されます。この連鎖を止める方法は、残債が消えるまで今の車に乗り続けることで、地味ですがどんなローンの組み方より確実に安く済みます。
毎月の予算から車両価格を逆算する
価格ではなく「毎月いくらまで」から考える人のための表です。金利3.9%、頭金30万円、下取り60万円、諸費用15万円は初期値のまま、支払回数だけを変えています。
| 毎月の予算 | 36回払い | 60回払い | 84回払い |
|---|---|---|---|
| ¥20,000 | ¥130万 | ¥167万 | ¥202万 |
| ¥30,000 | ¥161万 | ¥217万 | ¥268万 |
| ¥40,000 | ¥192万 | ¥266万 | ¥335万 |
| ¥50,000 | ¥222万 | ¥316万 | ¥402万 |
| ¥70,000 | ¥284万 | ¥415万 | ¥535万 |
毎月4万円の予算でも、36回払いなら約192万円、84回払いなら約335万円の車が「買える」ことになります。家計は何も改善していないのに、上限だけが143万円動きます。毎月の支払額から入る商談が売り手に有利なのはここで、先に車両価格を決め、そのうえで払い切れる最短の回数を選ぶ順序にすると、この歪みは起きません。
この計算機があえて含めていないもの
- 維持費。任意保険、燃料、車検、タイヤ、駐車場代は、保有期間全体ではローンの支払額を上回ることも珍しくありませんが、車種と使い方で開きが大きすぎるため含めていません。
- オプションと保証。延長保証やコーティングは通常ローンに組み込まれます。見積りに入っているなら諸費用の欄に足してください。
- 残価設定。残価型は元金を返し切らない別の構造なので、この計算機の対象外です。
- 下取り価格の推移。数年後の査定額を仮定すると、根拠のない数字が結果の一部に見えてしまうため、借入残高だけを表示しています。
結果の読み方
自動車ローンは、値下がりが確実な資産のために組む数少ない大きな借金です。それが間違いだという意味ではありません——移動の価値は帳簿に載りません。ただ、この性質から導かれる答えはたいてい同じで、払い切れる範囲で最短の回数、無理のない範囲で多めの頭金、そして自分で取ってきた金利です。契約前の比較にこのツールを使い、最終的な金額は実際に提示された契約書で確認してください。
よくある質問
- 320万円の車を買うと毎月いくらですか?
- 頭金30万円、下取り60万円、消費税10%、諸費用15万円をローンに組み入れた場合、融資額は277万円になります。実質年率3.9%・60回払いなら毎月50,889円、完済までの利息は283,331円です。同じ条件で84回払いにすると毎月37,735円まで下がりますが、利息は399,758円に増えます。この記事の回数別の表に36回から84回までを並べてあります。
- 販売店の見積りと金額が合わないのはなぜですか?
- ほとんどの場合、融資額に含まれている項目が想定と違うためです。登録費用、自動車税・重量税、自賠責保険料、納車費用、延長保証やコーティングなどのオプションは、現金で払わなければすべてローンに乗り、利息の対象になります。比較すべきなのは毎月の支払額ではなく融資額です。見積書の「お支払総額」ではなく、ローンの元金がいくらかを聞いてください。
- 下取りに出すと消費税は安くなりますか?
- 日本では安くなりません。下取りは「販売店があなたから中古車を買い取る取引」で、新車の販売とは別の取引として扱われるため、新車の消費税は車両価格の全額にかかります。米国の多くの州のように差額課税の制度もあるので、この計算機では課税対象を切り替えられるようにしています。320万円・税率10%なら、全額課税と差額課税では6万円の差になります。
- 残価設定ローン(残クレ)でも使えますか?
- そのままでは使えません。残価設定ローンは、車両価格から数年後の残価を差し引いた部分だけを分割し、残価には最後まで金利がかかり続ける構造だからです。毎月の支払額は下がりますが、最終回に残価の一括払い・返却・再ローンのいずれかを選ぶ必要があり、走行距離や状態の条件も付きます。この計算機は元金を最後まで返し切る一般的なオートローンを対象にしています。
- 前の車のローンが残っている場合はどうなりますか?
- 残債は消えず、新しいローンの元金に上乗せされて新しい金利がかかります。この条件で40万円の残債を上乗せすると、毎月の支払額は61,912円から69,260円に上がり、支払総額は440,914円増えます。40万円の借金が44万円になって戻ってくる計算で、差額の約4万円は「もう乗っていない車」に対して払う利息です。
- 金利1%の違いはどれくらいの金額ですか?
- 277万円・60回払いなら、実質年率2.9%と3.9%の差は毎月1,239円、総額では74,315円です。オートローンは金融機関による差が大きく、ディーラーローンが4〜8%、銀行系マイカーローンが1〜3%台という開きは珍しくありません。手続きの手間と引き換えに数万円から十数万円が動くので、契約前に自分で1件は見積りを取る価値があります。
- 入力した金額はどこかに送信されますか?
- いいえ。計算はすべてブラウザ内の JavaScript で完結します。アップロードも保存もログ記録も行っておらず、ページを開いたあとは通信を切っても動作します。販売店の商談席で見積書の数字をそのまま入れても、どこにも残りません。
出典
このツールが使っている計算式と税率・基準値は、下記の資料に基づいています。制度は改正されます。ここの数字と出典が食い違う場合は、出典が正しいものとお考えください。
2026年9月17日 時点で、下記の出典と数値を突き合わせています。