ReadoutKit

リボ・カード返済シミュレーター

カードの残高が実際に何年で終わるか。最低支払額だけを払い続けた場合の年数と利息も同時に出します。

すべてブラウザ内で動作します。入力した内容はアップロードされません。

ReadoutKit / Takashi Yamazaki が執筆・保守しています

仕組みと使い方

明細に載っていない数字

カードの明細には残高と金利と最低支払額が書かれています。 しかしそこにまず書かれていないのが、 この借金が面倒事で済むのか10年仕事になるのかを決める数字—— 実際に払っている額で残高が何年で終わるのか、 その間に利息をいくら払うのか、という値です。

この数字は直感が効きません。支払額に比例して動かないからです。 支払額を1割増やしても期間は1割縮まりません。もっと大きく縮みます。 増やした分は全額が残高に充当され、 残りの各月に課される利息もそれに応じて減っていくためです。 複利を逆向きに回しているのと同じで、 効きが最も大きいのは残高が小さくなる終盤です。

最低支払額がそう設計されている理由

最低支払額は通常、残高に対する割合で決まり、 残高が小さいときのために下限額が併設されています。 割合であることの帰結は、言葉にすれば単純で、実感するのは難しいものです。 返すほど支払額が減ります。残高50万円に対する2%は今月1万円、 来月は9,800円、そのまま後退し続けます。

一方で利息もまた残高に対する割合です。年率20%なら月利はおよそ1.67%。 最低支払額が2%で利息が1.67%なら、 毎月残高の0.33%しか借金に充当されず、期間は何十年にも伸びます。 最低支払額の割合が月利以下であれば、残高はそもそも減りません。 この計算機がその場合を数字ではなく「完済しません」と報告するのは、 実際にそうだからです。

支払い方を「毎月定額」に切り替えて、初回の最低支払額と同じ額を入れてみてください。 今月の出費は1円も変わらないのに、同じ借金が何倍も速く終わります。 違いは今月払う額ではなく、支払額を減らさせないことにあります。

毎月いくら払うかで、終わりがどれだけ動くか

残高80万円・年15%を固定して、毎月の支払額だけを変えた表です。

毎月の支払額完済まで利息総額支払総額残高に対する利息
¥20,00056か月¥315,973¥112万39.5%
¥30,00033か月¥179,229¥979,22922.4%
¥40,00024か月¥126,357¥926,35715.8%
¥50,00018か月¥98,152¥898,15212.3%
¥80,00011か月¥60,024¥860,0247.5%

2万円の行と3万円の行を比べてください。毎月1万円増やすだけで、完済が56か月から33か月へ 23か月早まり、利息は31.6万円から17.9万円へ13.7万円減ります。増やした金額の合計は 33か月×1万円=33万円ですが、そのうち13.7万円は利息が消えたぶんなので、実質的な追加負担は 差し引きで小さくなります。右端の「残高に対する利息」の列を見ると、月2万円では39.5% —— 80万円借りて31.6万円の利息を払う —— ですが、月8万円では7.5%まで下がります。

金利を変えても、月数はあまり動かない

同じ残高80万円を毎月3万円ずつ返す前提で、金利だけを動かした表です。

年利完済まで利息総額支払総額
10.0%31か月¥108,522¥908,522
12.0%32か月¥135,131¥935,131
15.0%33か月¥179,229¥979,229
18.0%35か月¥229,342¥103万
21.0%37か月¥287,063¥109万

金利が10%から21%へ倍以上になっても、完済までは31か月から37か月へ、6か月しか延びていません。 一方で利息は10.9万円から28.7万円へ、2.6倍になります。ここが直感に反するところで、金利が動かすのは主に金額であって、期間ではないのです。 期間を動かすのは支払額のほうで、上の表では月2万円と月8万円で45か月違いました。 「金利が高いから終わらない」のではなく、終わらないのは支払額が小さいからです。

最低支払額は、下がることで終わりを遠ざける

最低支払額は残高に対する割合で決まるので、返済が進むほど毎月の請求が小さくなります。 その額をそのまま払った場合と、初回の額を固定して払い続けた場合の比較です。

残高初回の支払額最低支払だけ同額を固定利息の差
¥300,000¥9,00077か月44か月¥55,004
¥500,000¥15,000106か月44か月¥137,522
¥800,000¥24,000133か月44か月¥261,296
¥120万¥36,000156か月44か月¥426,327

残高80万円の行では、初回に請求される24,000円は同じなのに、完済までが133か月と44か月に 分かれます。差は89か月、利息では26.1万円です。残高120万円なら156か月と44か月で、 利息の差は42.6万円になります。

注目してほしいのは「同額を固定」の列がどの行も44か月で揃っていることです。 最低支払額は残高の3%なので、残高が2倍なら初回の請求も2倍。 比率が同じである以上、下げずに払い続ければ完済までの月数は残高によらず同じになります。 残高の大きさが返済期間を決めているのではなく、毎月下げることを許すかどうかが決めているのだと分かります。カード会社の請求どおりに払うのをやめて、初回の額を振込の自動設定にするだけで、 この表の左の列から右の列へ移れます。

期限から逆算する

3つ目のモードは問いを逆にします。 「この支払額で何か月か」ではなく「この期限には毎月いくら必要か」。 住宅ローンや自動車ローンで使う元利均等の式を、向きを変えて使っているだけです。

借り換えの検討にはこのモードを使います。 手数料を含めた残高、金利0%、優遇期間の月数を入れれば、 その条件を活かすために維持しなければならない支払額が出ます。 賞与や契約の切り替えといった既知の期日に合わせて計画するときにも同じです。 期限が要求する支払額が続けられない水準なら、 9か月目に気づくより今知るほうが得です。

グラフと数値の読み方

グラフは各年の支払いを、残高に充当された部分と利息の部分に分けています。 最初は利息が大きく、残高が減るにつれて比率が反転します。 3年目になっても利息が上回っている残高は、 支払額か金利か、あるいはその両方を変える必要がある残高です。

「残高に対する利息」は自分に対して引用する価値のある数字です。 利息総額が元の残高の何%かを示しています。 100%なら、その買い物の代金を二度払ったことになります。 一般的なカード金利で最低支払額だけを払い続けた場合、 300%を超える値は例外ではなく普通に出ます。

最後の「同額を無利息で払った場合」は、 期間を決めている2つの要素を切り分けます。 残高だけなら何か月で終わるかを示す値で、 そこから先の期間はすべて、金利があなたから奪っている時間です。

前提を明示しておく

ここでの計算はすべて、金利が変わらず、新たな利用がなく、 遅延損害金や違約金利が発生せず、毎回の支払いが期日通りに行われる前提です。 実際のカードは最低支払額の算式が会社ごとに異なり、 月ではなく日で利息を計算し、 支払いをどの残高から充当するかも規定で決まっています。 これらは合計額を多少動かしますが、答えの形は変えません。 利息を上回れない支払額を救うこともありません。

入力した内容はどこにも送信されません。計算はすべてブラウザの中で行われます。 他人に読み上げない種類の数字には、それが適切な扱い方です。

よくある質問

残高80万円を年15%で返すと、毎月いくらでどれだけかかりますか
毎月2万円なら56か月(4年8か月)かかり、利息は約31.6万円です。3万円なら33か月で17.9万円、4万円なら24か月で12.6万円、5万円なら18か月で9.8万円になります。月2万円から3万円へ、1万円だけ増やすと23か月早く終わり、利息が13.7万円減ります。増やした1万円が23か月ぶん、そのまま利息の削減になって返ってくる計算です。この記事に支払額別・金利別の表を載せてあります。
最低支払額だけを払い続けるとどうなりますか
残高80万円・年15%・最低支払額が残高の3%(下限5,000円)なら、初回の支払いは24,000円で、完済までに133か月 —— 11年かかります。ところが同じ24,000円を、残高が減っても下げずに払い続けると44か月で終わります。差は89か月と、利息にして約26.1万円です。最低支払額は残高に比例して下がるので、払うほど毎月が軽くなり、そのぶん終わりが遠ざかります。金額を変えたわけではなく、下げるのをやめただけでこの差が出ます。
なぜ最低支払額だけだと何十年もかかるのですか
最低支払額が残高に対する割合で決まるからです。残高が減れば支払額も減ります。残高50万円に対する2%は1万円ですが、残高20万円になれば4千円です。借金が減るのとほぼ同じ速さで支払額も後退するため、残高の後半のほうが前半より時間がかかることさえあります。初回の支払額を減らさずに定額で払い続けるだけで、同じ借金が何倍も速く終わります。その差はこの計算機があなたの数字で示します。
実質年率は明細の月利と同じですか
違います。実質年率は年あたりの数字で、利息は月ごとに課されます。このツールは年率を12で割って月利にしています。ほぼすべてのカード会社が手数料の計算に使っている慣行がこれです。明細に月利が書かれている場合は12倍した値を入力してください。なお割り算であって複利ではないため、実効的な年利は表示された年率よりわずかに高くなります。
支払額が利息より小さいとどうなりますか
残高は増え続け、ゼロに届きません。この計算機は大きな有限の回数を表示せず、「完済しません」と明示します。この区別が重要だからです。その水準を下回っている限り、進みが遅いのではなく、まったく進んでいません。境目は残高×月利で、残高50万円・年率24%なら月1万円ちょうどです。
新たな利用は考慮されますか
されません。これは意図的な設計です。ここでの数字はすべて、今日から残高を増やさない前提です。将来の利用まで織り込むと、予測できない値を仮定することになり、しかも小さな仮定が「支払額を変えた効果」を覆い隠します。カードを使い続ける見込みがあるなら、この結果は最良のケースだと考えてください。
金利の高いカードと残高の少ないカード、どちらから返すべきですか
利息の総額が最も少なくなるのは金利の高いほうからです。これは意見ではなく算数です。残高の少ないほうから返すと1枚が早く終わり、続けやすいと感じる人もいます。金利が近いときは両者の差は思ったより小さく、1枚だけ金利が突出しているときは大きくなります。カードごとにここで計算して利息総額を比べれば、自分がどちらのケースかが分かります。
0%の借り換え(おまとめ)は常に得ですか
優遇期間内に完済できる場合に限ります。手数料を上乗せした残高、金利0%、優遇期間の月数を入力してみてください。必要な支払額が続けられない額なら、期間終了時に残った残高は通常金利に戻ります。その場合、手数料で買ったのは節約ではなく先送りです。

出典

このツールが使っている計算式と税率・基準値は、下記の資料に基づいています。制度は改正されます。ここの数字と出典が食い違う場合は、出典が正しいものとお考えください。

2026年9月1日 時点で、下記の出典と数値を突き合わせています。

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