給与の支払い頻度換算
時給・日給・週給・隔週・半月・月給・年収を相互に換算します。似ていて別物の2つも区別します。
すべてブラウザ内で動作します。入力した内容はアップロードされません。
ReadoutKit / Takashi Yamazaki が執筆・保守しています
仕組みと使い方
似ているが同じではない2つの支払い方
この換算の大部分は、取り立てて言うことのない掛け算です。 ただし1か所だけそうではない部分があり、そこは家計の見積もりを狂わせて実際に損をさせます。隔週払いと半月払いは別物で、 言葉からはその違いが見えません。
隔週払いは14日ごとです。52週の年には26回訪れます。 半月払いは月2回——たいていは15日と月末——で、これは例外なく毎年24回です。 差は2回ぶんです。
年収が同じなら、この違いは1回あたりの金額と受け取るタイミングの両方を変えます。 隔週の1回は年収の26分の1、半月払いは24分の1なので、半月払いのほうが約8%大きくなります。 一方で隔週払いは曜日が固定されていて日付が月内を移動していくため、 年に2か月だけ3回受け取る月が生じます。半月払いではこれは起こりません。
2倍してしまう誤り
知っておく価値があるのはこの誤りです。 隔週払いの人が家計や賃貸の申込みのために月収を出そうとして、給与を2倍する。 自然な操作ですが、毎回間違っています。
2倍するのは年24回という前提です。実際に受け取るのは26回です。 正しい換算は26を掛けて12で割る、つまり2ではなく2.1667倍です。 したがって2倍すると月収をちょうど12分の1だけ少なく見積もることになり、 この比率は収入額によらず一定です。金額ではなく暦から生じる比だからです。
年収520万円なら、隔週の1回は20万円です。2倍すれば月40万円に見えます。 本当の月収は43万3,333円です。月あたり3万3,333円の差は、 年間でちょうど余分な2回ぶんに一致します。 この計算機が3つの数字を並べて表示しているのは、 差を「探しにいかないと気づけないもの」にしないためです。
実際の影響は、10か月のあいだ静かに苦しく、 そのあと説明のつかない余剰が2回発生する家計です。 破綻ではありませんが、正しい数字で組んだ計画より劣りますし、 月収を出発点にする計算——借入可能額、貯蓄率、返済比率——のすべてを歪めます。
年収別の、1回あたりの支払額
年収を頻度ごとに割ったものです。年間の支払い回数は、週払い52回・隔週払い26回・月2回24回・ 月払い12回として計算しています。
| 年収 | 週払い | 隔週払い | 月2回 | 月払い |
|---|---|---|---|---|
| ¥300万 | ¥57,692 | ¥115,385 | ¥125,000 | ¥250,000 |
| ¥400万 | ¥76,923 | ¥153,846 | ¥166,667 | ¥333,333 |
| ¥500万 | ¥96,154 | ¥192,308 | ¥208,333 | ¥416,667 |
| ¥700万 | ¥134,615 | ¥269,231 | ¥291,667 | ¥583,333 |
| ¥1000万 | ¥192,308 | ¥384,615 | ¥416,667 | ¥833,333 |
隔週払いと月2回の列を見比べてください。どちらも「2週間に1度くらい」の感覚ですが、 年収500万円の行で192,308円と208,333円、16,025円違います。回数が26回と24回で違うためで、 求人票に「月2回払い」とだけ書かれているときに隔週を想像すると、1回あたりの見込みが 8%ずれます。
隔週×2は、月収ではない
隔週払いの金額を2倍して月収とみなしたときに、いくら足りなくなるかの表です。
| 年収 | 隔週の1回あたり | 2倍した額 | 実際の月収 | 不足分 |
|---|---|---|---|---|
| ¥300万 | ¥115,385 | ¥230,769 | ¥250,000 | ¥19,231 |
| ¥400万 | ¥153,846 | ¥307,692 | ¥333,333 | ¥25,641 |
| ¥500万 | ¥192,308 | ¥384,615 | ¥416,667 | ¥32,051 |
| ¥700万 | ¥269,231 | ¥538,462 | ¥583,333 | ¥44,872 |
| ¥1000万 | ¥384,615 | ¥769,231 | ¥833,333 | ¥64,103 |
年収500万円で毎月32,051円、700万円なら44,872円足りません。ずれの割合はどの行でも同じ 7.7%です。1年ぶんに直すと、この不足はちょうど隔週2回ぶんの給与になります —— 年収500万円なら32,051円×12=約38.5万円で、隔週1回の192,308円の2倍です。 年26回と年24回の差がそのまま出ているだけで、驚くことは何も起きていません。
実務上は、この2回ぶんが「給与が3回入る月」として年2回現れます。家計を月単位で組むなら、 隔週の給与は2倍ではなく2.167倍して考えるか、年収から12で割り直してください。
時給から年収を出すときの、見えない前提
時給1,200円・週40時間で、年あたりの勤務週数だけを変えた表です。
| 年あたりの勤務週数 | 年収 | 月あたり | 52週との差 |
|---|---|---|---|
| 44週 | ¥211万 | ¥176,000 | -¥384,000 |
| 46週 | ¥221万 | ¥184,000 | -¥288,000 |
| 48週 | ¥230万 | ¥192,000 | -¥192,000 |
| 50週 | ¥240万 | ¥200,000 | -¥96,000 |
| 52週 | ¥250万 | ¥208,000 | ¥0 |
52週で計算すると249.6万円ですが、無給の休みが年に4週あれば230.4万円、8週あれば211.2万円 です。38.4万円 —— 15%以上の差が、どこにも書かれていない前提ひとつで決まります。
多くの時給換算ツールは52週で固定していて、この行を選ばせません。有給休暇のある雇用なら 52週で正しいのですが、業務委託、シフト制、季節性のある仕事では過大な見積もりになります。 上の計算機で勤務週数を変えられるようにしてあるのは、ここが人によって最も違う前提だからです。
時給の換算は、数字に含まれていない前提に依存する
時給を年収に直すには、時給そのものには含まれていない2つの事実が必要です。 週に何時間働くか、そして年に何週ぶん支払われるか。 どちらもこの画面で変更でき、どちらも結果に効きます。
慣習的なフルタイムの想定は週40時間・年52週で、有給労働時間は2,080時間になります。 「時給を2,000倍すればおおよその年収」という目安はここから来ています。 ただしこの目安は休暇が有給であることを前提にしています。 休暇が無給の場合、学期期間のみの勤務、季節契約であれば実際の数字はもっと低くなります。 時給2,500円で無給の週が4週あれば、520万円が480万円になります。 判断を変えるのに十分な差です。
時給の仕事と月給の仕事を単価だけで比較するのが当てにならないのも、これが理由です。 月給の仕事は通常、働いていない週にも支払われています。 年収の合計を比べる前に、勤務週数を正直に設定してください。 この設定が月給や年収に影響しないようにしてあるのは意図的で、 それらは出勤ではなく暦で決まるためです。
27回支払われる年
最後に、正確を期すためにもう1点。1年は52週ではなく52.18週です。 この5分の1週ぶんが積み重なり、およそ10年に一度、 隔週払いの暦年に26回ではなく27回の支払いが収まります。
給与計算の部門はこれを見込んで準備しますが、受け取る側は驚くのが普通です。 この計算機は標準的かつ保守的な想定である26回を使っています。 たまに訪れる27回目を、当てにする収入ではなく予定外の上振れとして扱えば、 ここでの計算は見積もりの安全側に収まります。
よくある質問
- 年収500万円は、支払い頻度ごとに1回あたりいくらですか
- 週払いなら96,154円、隔週払い(年26回)なら192,308円、月2回(年24回)なら208,333円、月払いなら416,667円です。隔週と月2回は「だいたい2週間おき」で似ていますが、1回あたり16,025円違います。年間の支払い回数が26回と24回で違うためで、同じ年収でも1回の金額は同じになりません。この記事に年収300万円から1,000万円までの表を載せています。
- 隔週払いを2回ぶんで月収と考えてよいですか
- いけません。ずれは年収の約7.7%にあたります。年収500万円なら、隔週2回ぶんは384,615円ですが、実際の月収は416,667円で、毎月32,051円足りない見積もりになります。原因は暦で、隔週払いは年26回なので月あたりに直すと2.167回ぶんです。1年で見ると差はちょうど隔週2回ぶん(年収500万円なら384,616円)になります。この端数が、年に2回だけ給与が3回入る月として現れます。家賃のように月単位で決まる支出を隔週の給与2回ぶんで組むと、この2回ぶんが計画から抜け落ちます。
- 隔週払いと半月払いはどう違いますか
- 隔週払いは2週間ごとで、52週の年には26回訪れます。半月払いは月2回で、常に年24回です。同じことを指しているように聞こえて、年間で2回ぶん違います。年収が同じなら、隔週の1回あたりの金額は半月払いより小さくなります(年の26分の1と24分の1の違い)。また隔週払いは曜日が固定で日付が動くのに対し、半月払いは15日と月末のように日付が固定されます。
- なぜ隔週の給与を2倍しても月収にならないのですか
- 隔週払いは年24回ではなく26回だからです。2倍するのは「毎月2回もらう」という前提ですが、実際には年に2か月だけ3回受け取る月があります。正しい係数は 26 ÷ 12 = 2.1667 です。2倍すると月収をちょうど12分の1だけ少なく見積もることになり、この割合は金額によらず一定です。足りないぶんが、まさに余分な2回ぶんにあたります。
- 年あたりの勤務週数はどう設定すればいいですか
- 休暇が有給なら52のままで構いません。正社員の給与ではこちらが通常です。実際に無給になる週がある場合は減らしてください(季節労働、学期期間のみの契約、無給休暇など)。この設定は時給と日給の換算にのみ影響します。実際に働いた量に依存するのがその2つだけだからです。月給や年収は暦で決まるため、この値を変えても動きません。
- 年27回支払われる年が本当にあるのですか
- 隔週払いではあります。1年は52週ちょうどではなく52.18週なので、端数が積み重なり、およそ11年に一度、暦年の中に27回目の支払いが収まる年が生じます。給与計算の担当者はこれを見込んで準備しますが、受け取る側は驚くのが普通です。この計算機は標準的な想定である26回を使っています。27回目は当てにする収入ではなく臨時の上振れとして扱ってください。
- 額面と手取りのどちらですか
- 入力した数字がそのまま反映されます。与えられた数値に対する純粋な計算なので、額面を入れれば全体が額面、手取りを入れれば全体が手取りになります。このツール自体は税や控除を一切適用しません。額面の年収から手取りを知りたい場合は手取り計算機を使い、その結果をこちらに戻して別の頻度に直してください。
出典
このツールが使っている計算式と税率・基準値は、下記の資料に基づいています。制度は改正されます。ここの数字と出典が食い違う場合は、出典が正しいものとお考えください。
2026年8月24日 時点で、下記の出典と数値を突き合わせています。